鬼滅の刃、すごい勢いですね。最近映画も公開され、ほとんどのスクリーンで文字通り「無限列車」のように隙間なく上映され、記録的な売上になっているそうです。

そんな中ある記事を読みました。「著者(成人男性)の隣の親子が上映中ずっとおしゃべりをしていて、残酷なシーンでは子どもが『この映画、観たくない!』と叫んでいた」という内容でした。お母さんはそれを注意せず、最後まで子どもは喋り続けていたそうです。

子どもはまだマナーを知らず、喋ってしまうものです。ですから「子どもが見る映画なのだからしょうがない。大人は優しく見守れ」という意見もあるでしょう。似たような話で、ラッシュアワーにベビーカーで乗車する人、車を停止させて横断歩道をゆっくり渡る人が批判されると「それは権利だ。子育てや歩行の安全の苦労を理解しろ」という意見が出ます。

もちろんそれぞれの人や子どもの権利を守ることはとても大切です。また、「お喋りをする」子どもの主体性も尊重するべきです。でも、どんな権利も「相手の権利にも配慮する」ということが求められます。主体性を重んじたとしても「友だちをぶつのも主体性」というわけにはいきません。

とりあえず映画館でお喋りする子には注意の言葉、ベビーカーの人は「すみません」の一言、横断歩道の歩行者は車に会釈して少し足早に歩くとか、そういう配慮があると社会はギスギスしないと思います。

決して「周りの目を気にせよ」と押しつけるつもりはありません。子どもに納得してもらうようにお話して、お喋りしないで観られたらたくさん認めてあげてください。

  • なお、「鬼滅の刃」はPG12です。12歳未満の子どもは親と一緒に観覧すること、という意味です。