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ゴールデンウィークまっただ中ですね。新型コロナの規制なども緩和され、旅行や近場での行楽もしやすくなりました。そこで、楽しい時間をいやな思い出にしないために、お子さんやご自身の安全の参考になるかもしれないことを書きます。
○ 自転車や徒歩の交通安全
当たり前のことですが、交通法規を守りましょう。これはその場での安全だけではあリません。子どもは大人の行動を真似て学びます。大人が交通法規を守らなければ子どもも将来同じ行動をします。
・ 自転車
右側走行、一方通行逆走、一時停止を無視、周囲を確認せず進路変更。うっかりやってしまいがちですが、とても危険です。
努力義務ではありますが、子どもも大人もヘルメットをかぶりましょう。転倒で頭を打った際、衝撃はヘルメット無しだと2倍以上だそうです。また、衝突事故では過失割合が増え、保険金は減額されると言われています。
・ 徒歩
信号を守りましょう。横断歩道を渡りましょう。子どもとは手をつなぎましょう。(ハーネスも有効です。恥ずかしくありません!)子どもは車道と反対側に。
○ 犯罪から子どもを守る
「知らない人から声をかけられたら逃げる」「防犯ブザーを鳴らす」「大声で叫ぶ」などと言われます。これ、絶対間違いだとは言いませんが、「子どもが巻き込まれる犯罪」の専門家によると、ほとんど効果がない、あるいは逆効果だそうです。
(続き)
「知らない人から声をかけられたら逃げる」
子どもは「知らない人」と「知っている人」の境界が曖昧です。1回でも対面し2〜3言喋った相手を「知っている」と思うことがあります。犯罪者はそれを知っていて、初対面で簡単なことを喋り、少し立って偶然を装って「出会う」テクニックを使います。その時この犯罪者は「知っている人」になる可能性があります。
同じように「不審者に気をつけて」といいますが、本当の不審者は「サングラスをマスク」をしていることはありません。ありふれたサラリーマンや若者の格好をしているのです。
「防犯ブザーを鳴らす」「大声で叫ぶ」
多くの犯罪者は気が弱くデリケートです。防犯ブザーや大声に逆上してとんでもないことをすることが多いのです。
ではどうすればいいのか
子どもへの犯罪の専門家である 小宮信夫先生は、「人より場所の安全」を提唱しています。また、「犯罪が起きたときの対処 より 犯罪が起きないようにする対処」が大事だといいます。
(最下行の書籍から引用・要約)
○ 危険な場所とは「入りやすく(出やすく)、見えにくい場所」
犯罪者は入りにくい・出にくい(逃げにくい)場所を避けます。そしてもちろん、周囲から見えやすい場所も避けます。
たとえば「周囲に住宅がない道路」「住宅があっても高いフェンスで道路が見えない」場所は危険だそうです。周囲の目がないので犯罪者は狙いやすい。また、田んぼに囲まれた道は見通しが良いのですが、周囲に住宅がなければ「見えにくい」場所です。
ガードレールがない道路は、犯罪者にとっては誘拐しやすい場所です。(手間がかからない)
ショッピングセンターやフードコートは犯罪者も「入りやすく出やすい」場所です。見通しがよく人通りが多いから大丈夫かというと、そこに居合わせた誰もが「誰かが見てくれているだろう」と思ってしまい、責任を分散させてしまう状態になるのだそうです。
どうぞ安全・安心に注意して、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください。
小宮先生の著書にはこれ以外にもとても参考になる「犯罪対策」が書かれています。ご興味がありましたらご一読ください。