川崎市川崎区の幼稚園

ふたばの保育

川崎ふたば幼稚園の保育の想い・考え方をご説明します。少し長い文章ですが、ふたば幼稚園をご理解いただくためにお読みくださると幸いです。

気持ちを受け止める

一人ひとりの気持ちを受け止め、共感する。
保育はそこから始まります。
入園当初、新しい環境に戸惑い、お母さんから離れたくないのは当然です。
その気持を突き放すのではなく、受け止めます。
するとだんだんと幼稚園の環境に慣れ、先生や友だちと遊ぶのが大好きになっていきます。

ふたばの先生は、子どもがいけないことをしたとき頭ごなしに叱ることはしません。「なぜこういう行動をしたのだろう?」と考えるところから始めます。「朝、ママと喧嘩した?」「ともだちと喧嘩した?」「ともだちから嫌なことを言われた?」「今日行う活動への不安?」などなど。一瞬で考えを巡らせ、その原因をできるだけ和らげながら導こうとします。子どもに寄り添うのです。少なくとも感情的に「怒る」ことはしません。
もちろん「怒る」ふりをすることもあります。今までも注意してきたことを繰り返したり、わかっているのにわざとやったりするときはそういう「フリ」をすることもあります。でもそれはあくまでも、子どもが良い方向に向かってほしいという思いからです。

禁止語、否定語はできるだけ使わないようにしています。机の上に乗っていたら「乗っちゃいけません」ではなく「降りましょう」といいます。あるいは「降りてこっちで遊ぼう?」とか。
子どもは禁止語や否定語を使われると、行動よりも自分自身を否定されたと思うのです。そうではなく、「こうしたほうがいいんだ」と思ってもらうことが大切です。
もちろん、危険なことをしていたらあえて「危ない!」「やめなさい!」ということはあります。でもそのあとで子どもが理解できるようにちゃんとお話するようにしています。

発達や個性に応じた接し方も大事にしています。
たとえば年少さんで靴の脱ぎ履きがまだうまくできていないお子さんに「早く履きなさい」と叱りつけることはしません。苦手なプロセスを「ここは手伝ってあげるね」と手助けし、「ここからやってみる?」と、チャレンジを促してやる気を育て、できたときにいっぱい褒めます。「上手に履けたね!」だけでなく「指を離さなかったのが良かったね!」などと、具体的に。
そうすることでこどもは達成感とともに「どこが良かったのか」がわかり、ほかの行動でも工夫しながらチャレンジする気持ちが湧き上がるのです。

子どもたちはみんなちがう感性を持っています。好きなもの、嫌いなもの、得意なこと、苦手なこと・・・

それを見出し、理解し、引き出し、伸ばしてあげるのが保育です。
子どもが主役です。子どもたちにとって「うれしい」環境を作ります。

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集団の力を信じる

幼稚園の子ども集団の中では、泣いたり叫んだり叩いたりでは相手にわかってもらえません。だから一生懸命分かってもらえるように自分の主張を表現するようになり、同時に相手の主張もわかろうとするようになります。
「わかってもらえた、わかることができた」という経験は「生きる力」につながっていきます。
もちろんそこに教育のプロである教師がいることで、しっかりと育っていくのです。
ふたばの子どもたちはいっぱいおしゃべりをします。一生懸命におしゃべりをします。

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思いやりを育てる

大人が「思いやりを持ちなさい」と言えば思いやりは育つのでしょうか? そうすれば一見「思いやり」の行動をするでしょうが、意味がわからず大人にほめられるためにするだけです。
本当の思いやりは子ども同士のぶつかり合いや助けあいといった「関わりあい」から生まれてくるものです。
周囲の大人や友達から優しくされれば、その子は周囲に優しくなります。ハンディキャップがある友達にも、「同情」ではなく「尊重」の気持ちを持って接します。
ふたばの先生たちは本物の思いやりが育つ集団を作ることを目指しています。

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やる気を育てる

幼児期に小学校の勉強を先取りしても、やる気や好奇心は育ちません。
ふたば幼稚園には「歯ごたえのある環境、取り組み」がたくさんあります。また、年少・年中さんは年長さんというお手本に憧れて、チャレンジしていきます。それが「やる気」の源です。
それが小学校での原動力になり、おとなになってもずっとチャレンジしていく人間に育つのです。

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自由な遊びとみんなでする活動

幼児期は、小学校のようなお勉強で育つ時期ではありません。主体的で自由な遊び・実体験を通して成長していきます。ふたば幼稚園では自由な遊びにたっぷり時間をさいています。ひとりひとりのお子さんの様子や興味・関心を受け止めながら、子ども集団の中から遊びが生まれ、発展しやすい環境を用意することを大切にしています。
また、遊びが煮詰まらないよう、好ましい方向に行かないよう、先生たちは見守りアドバイスをし、また、刺激を与えたりします。

自由な遊びとともに、みんなでする活動も大切。
みんなでする活動は「訓練」とか「指導」という言葉を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。でもふたば幼稚園の活動は違います。
たとえば、入園したてのお子さんはハサミをうまく使えません。全く使えないか、直線は切れるけれど曲線は切れないお子さんが大多数です。そういうお子さんが自由な遊びの中でハサミを使っても、自分の思い描く形を切れません。するとそのお子さんはハサミを使うのが嫌になってしまいます。
そこで、みんなでする活動でハサミの使い方を知ってもらいます。曲線を切ったり細かく切ったりすることができるようになったお子さんは、自由な遊びの中で楽しくはさみを使うようになるのです。
みんなでする活動は、自由な遊びをより豊かなものにするために行っているのです。

みんなでする遊びをよく表しているエピソードがあります。よろしければご覧ください。
エピソード

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