今年度も最後の月になりました。4月からは小学校や1つ上のお兄さんお姉さんの学年ですね。幼稚園にとってはお正月よりも大きな区切りです。
以前、川崎市の幼稚園協会では「はあさす」運動というものを推進していました。『「はい」という素直な心、「ありがとう」の感謝の心、「させていただく」の謙虚な心、「すみません」の謝罪の心』の頭文字です。新しい学校、学年を迎える子どもたちにはこの言葉を贈りたいと思います。
子どもたちにはこの4つの気持ちは芽生えてします。でもなかなか表現できないものですね。心理学では「行動が気持ちを作っていく」という理論があります。いつも「はあさす」を口にする癖・習慣がつくと、気持ちも育っていくのです。だんだんと相手や周囲の気持ちに気づき、優しい気持ち、して良いこととしてはいけないことの区別もついていきます。
でもだからといって子どもにそれを強制しても反発するだけですね。よく「ありがとうは!?」と要求したり「子どもが言うまではこちらも言わない」と、親の沽券(こけん)に関わると思っている人もいますが、一番効果があるのは、大人が4つの言葉をいつも発することです。(まわりにも、家族にも) この言葉を発すると相手もまわりも笑顔になります。いつもそれを見ている子どももその言葉を発したくなりますよね。子どもたちがみんなやさしい気持ちと思いやる心を持てますように。