最近はわからない言葉などがあればGoogleで検索すればだいたわかりますよね。そうなると子どもは「ググればわかるんだから、勉強する必要はないじゃん!」って言います(笑)いや、勉強というものは暗記だけではないので、そうはいかないわけですが。
それでは暗記はいらないかと言うと、そんなことはありません。なぜかと言うと、より高度な知識を得るためには、前もって知識が必要だからです。例えば本を読むためには字や言葉の意味を知らなければなりませんよね。本を読むだびにいちいち言葉の意味をググっていたのでは読み終わるまで1年くらいかかってしまいます。知識が大切な理由はほかにもたくさんあります。
では「ググる」のは良くないことなのでしょうか。私はそんなことはないと思っています。ググって意味がわかったとき「あっそ」で終わらせず、そこから新たな知識を求めていく気持ちがあれば、検索はとても良いものになります。たとえば「スコティッシュフォールド」という言葉を調べると、スコットランドで発見された、折れ耳が特徴的な猫だとわかります。そこでとどまらず、「スコットランドってどこだろう→イギリスから独立したがっている?→イギリスってどうやってできた?」と興味が広がるかもしれません。また、折れ耳種同士で交配すると奇形が生まれる可能性があるということで、遺伝というものに興味を持つかも。
昔は国語辞典を買ってもらった小学生がよくやっていました。ある言葉の説明に出てくる言葉をひいて、その説明に出てくる言葉を・・・これが、インターネットの時代になってより広く深い「知識の冒険」ができるようになりました。単に「知っている」という状態から「わかりたいと思う」「わかって嬉しい」「もっとわかりたい」という状態になっていくことが「学習」です。このような気持ちは幼児期から芽生えます。大人はそういう気持ちを伸ばしてあげたいものですね。