コロナのおかげで「エッセンシャルワーカー」という言葉を覚えました。「人々が日常生活を送るために欠かせない仕事を担っている人たち。新型コロナウイルス感染症などの緊急事態下においても簡単にストップするわけにはいかない仕事に従事する人々」だそうです。私たちはふだん、こういう人たちのことをあまり意識せずに生活してきましたが、こういう状況になって改めて存在を意識し感謝するのはある意味とても良い経験です。

そこまで「絶対必要」ではないにしても、気づかないけれどとても必要で大切な仕事ってありますよね。先日ドラマ「校閲ガール」を観ました。(huluで配信しています) 本や雑誌を読みながら「校閲」という仕事を意識したことはないのですが、校閲とは誤字脱字だけでなく事実の正しさまでチェックしていて、これがない文章は読めたものではないのだと気づきました。(この文章は校閲が入っていませんが)

ドラマの中で「どんな物、仕事も不必要なものなんてほとんどない」というセリフがありました。当たり前といえば当たりませですが、ちょっと想像してみると興味深いものがあります。「普通に読めていれば、良い校閲ができたということ。校閲が気づかれないということが正しい校閲」というセリフもありました。

大学時代、指導教授から「君たちは自分がどうやって歩けるようになったか覚えているか?覚えていないけれど人生にとても必要なことを教え、サポートするのが幼児教育だ」と言われました。大きくなった卒園児は「ひとりで育った」と思っているけれど、実は保護者や幼稚園の先生のおかげなんだぞ、と内心で思っています。(でも絶対言わないけれど。言わないことが大事なのだと思います)

子どもの成長にとって私たちはエッセンシャルワーカーなのだと思っています。