ときどきお話ししていますが、ふたば幼稚園は「管理された危険」のある環境を考えています。「危険のない、安全な環境であるべきでは?」とお考えになると思いますが、安全を追求していくと、床や柱はすべてマットで覆い、ハサミや積み木は使わず、固定遊具も一切なし・・・となってしまいます。これでは子どもの危機察知能力・安全管理能力が育ちません。ですので擦り傷程度のケガについてはどうかご理解いただきたいと思っています。

 でも大きな怪我は絶対避けたいですよね。子どもはテンションが上がるとムチャな行動をすることがあります。走って通りに飛び出そうとする、高いところから飛び降りようとする、後ろや横を向いたまま走る、赤信号で渡ろうとする・・・

 これも日頃からお願いしていますが、外を歩くときは手をつなぐことで突発的な行動はかなり防げます(「手をつないで!」よりも「おててぎゅーしようね」がいいみたいです)。また、大人がお手本になる行動をすることで、子どももそれを真似して安全な行動を取るようになります。将来お子さんも自転車に乗るようになったとき、大人の運転を真似します。交通ルールを守り、周囲に注意しながら歩いたり運転していれば子どももそうします。

 東京都は自転車の取り締まりを強化し、「信号無視」や「一時不停止」「右側通行」「徐行せずに歩道を通行」の4項目では最初から赤切符を切る方針です。赤切符とは刑罰で、場合によっては前科がついてしまいます。神奈川県も東京都に追随する可能性が高く、対岸の火事ではありません。どうか十分注意してくださり、お子さんを守ってくださるようお願いいたします。


(追記)
 小学校になると保護者の送迎がなくなり、子どもたちはひとりで登下校します。小学校によっては集団登下校ですが、保護者がいないことには変わりありません。
 みなさんも、小学生が友だちとじゃれ合って歩いたり走ったり、黄色信号で道路を渡ったり、急に車道に飛び出したりする姿を見かけたことがあると思います。友だちと一緒だとテンションが上り無謀なことをしてしまうのが子どもですよね。命を救う最後の砦は、体に染み付いた危機察知能力、安全管理能力です。これらは幼児期の経験の積み重ねで身につきます。小学生になる前にぜひ身に着けさせてあげてくださいね。