小学生と話すと、「計算は得意だけれど文章題は嫌い」「漢字の読み書きの課題はまあできるけれど、長文読解は苦手」というお子さんが意外と多い印象です。
たぶん、文章から「意味」を理解したり、どの言葉がどの部分にかかっているのか(どう関係しているのか)を考える経験をしてきていないのかなと思います。
ちょっと以下の文章を読んでみてください。単語や言葉づかいは間違っていないけれど、なんだか違和感を覚えませんか?
○ 「TOKIO」の松岡昌宏(46)が29日深夜放送のMCを務めるテレビ東京「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(土曜深夜0・50)に出演。
○ この連休で、のべ旅行に出かける人は2億4000万人に上ると予測。
○ いわき(サッカーJ2のチーム)のキャプテンである山下がコミュニケーションをサポーターと取りに行くなど騒然とした。
どうでしょう。言葉は間違っていないのに、わかりづらいと感じませんか?(なぜわかりづらいのかを書くスペースがなくて申し訳ありません)
これらの文章を書いているのは大人(記者)ですが、もしかすると彼らは子どものころ、文章題が嫌いだったか、文章の意味を理解しようとせずに単語だけを拾い出して答えを書いていたのではないかと感じます。
子どもが「文章を理解できない」「わかりやすい文章を書けない人」にならないようにするにはどうしたらよいでしょう? ちょっとこじつけかもしれませんが、子どもと話すときに「ごはん!」「着替え!」などと単語だけを発するのではなく、子どもの発達に合わせてわかりやすい文章で話すことを心がけてみてはどうでしょう?
(わかりやすく直してみました)
○ 「TOKIO」の松岡昌宏(46)が29日深夜放送のMCを務めるテレビ東京「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(土曜深夜0・50)に出演。
→「TOKIO」の松岡昌宏(46)が29日深夜放送のテレビ東京「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(土曜深夜0・50)に出演。松岡はこの番組のMCを務める。
○ この連休で、のべ旅行に出かける人は2億4000万人に上ると予測。
→この連休で、旅行に出かける人は、のべ2億4000万人に上ると予測。
○ いわき(サッカーJ2のチーム)のキャプテンである山下がコミュニケーションをサポーターと取りに行くなど騒然とした。
→いわき(サッカーJ2のチーム)のキャプテンである山下がサポーターとのコミュニケーションを取りに行くなど騒然とした。
基本的に、主語・修飾語・述語の関係をはっきりさせるべきです。書き手(あるいは話者)が自分ではわかっているつもりになっているのが原因でしょうか。