令和5年度(2023年度)も最後のひと月になりました。年長さんはいよいよ卒園、4月からは晴れて小学生です。年中さん、年少さんもひとつ上の学年のお兄さん・お姉さんになります。

子どもたちの姿を見ると、本当にひとりひとりの個性を感じます。

個性って、考えれば考えるほど不思議です。普通に考えるとその子の個性は生まれ持って来たもの、と思えます。でもそれだけではなく、おうちの方をはじめとした大人の影響、そして園を中心とした同年代の子ども集団でのコミュニケーションや遊びの影響も大きいと思えます。

「集団」は、一つのまとまりとして雰囲気や秩序ができていき、お互いが影響し合って考え方や行動が共通していく部分と、逆に個性が際立っていく部分とがあります。お互いに迷惑をかけないように、ある程度相手や集団に合わせて考えたり行動したりもする一方、それでも自分の考えや主張を成長させている部分もありますね。相手の考えを受け止めることによって、自分の考えをさらに強くしていく姿も見られます。

わかりやすい例では、ふたば幼稚園では制服を着用しますが、一部の保育専門家は「制服は子どもたちの個性を潰す」と言います。でも、制服で潰れてしまう個性なんて個性と呼べません。逆に、同じ制服を着ることによって仲間意識が芽生えます。そして、良い仲間はそれぞれの個性を尊重してくようになります。

小学生になっても1つ上の学年になっても、個性と仲間を大切にしていってくれるといいなと思っています。