「小学生への親の接し方」みたいな本を読んでいます。今は書籍もWEBもたくさん見つけることができますが、これはヘックマン教授の「非認知能力」に基づく本ですので、幼稚園児にも応用できます。

まず、「褒めたりご褒美をあげるのは、アウトプットよりもインプットに対する方が良い」。モチベーションが長続きするそうです。

アウトプットは例えばテスト結果で、インプットは例えば宿題や読書をする、ということです。実はアウトプット(テスト結果とか成績とか)は具体的な方法がわからず、やみくもに勉強するけれど、なぜ良い結果が出たのかわかりづらい。一方インプット(宿題とか読書)は具体的な努力の方法が明確でわかりやすい。

次に、「自己肯定感を高める」という話。もちろん大切なことですが、「自己肯定感が高まれば成績が上がるのではない」とのことです。つまり「あなたはやればできる」と言われても何をどうすればよいのかわからない、また、根拠なく「できる」と思わされると「どうすればできるようになるのか」がわからず、「根拠のない自信(過信)」だけを持ってしまい努力することをしなくなってしまいかねません。上の話と結びつけると、「努力や努力の方法を褒める」のが良いのですね。

もう一つ。よく「学力を上げたければ読書をさせよう」というのがありますが、実は学力と読書の間には直接の関係はなく、「親が読書する姿を見る」「親が楽しそうに学んでいる」家庭の子どもは読書も好きだし学力も高いという結果が出ています。

「子どもは親の背中を見て育つ」というのはこういうことなのですね。