最近騒がれている築地市場の豊洲移転問題。テレビなどでは「有害物質(ベンゼン、水銀など)が出て危険だ」という意見が大勢を占めています。しかしよく調べてみると、有害物質は少量で、しかも直接魚に触れることはありません。「それでも100%の安全がなければ」という考えを「ゼロ・リスク」と言うそうです。でも普通に生活している限り、ゼロ・リスクはありえませんよね。

ちょっと違いますが、幼稚園もゼロ・リスクではありません。ころべば擦り傷、切り傷になります。大きな怪我にならないように十分配慮していますが、リスクをゼロにしたら子どもたちは危険を察知して実を守ることができなくなります。以前問題になった「ころんでも手をつけず顔面を強打する」ような事例がどんどん広がってしまいます。

先日の遠足で、年長組は「じーじの森」というちょっと危険なアスレチックを経験しました。危険だからこそ、子どもたちはとても気をつけて遊んでいました。これも成長のきっかけですね。