「ふたば幼稚園ブログ」で紹介した大豆生田教授の話をもとに、もうちょっと詳しく書いてみます。
元のブログにも書きましたが、大豆生田教授は暗記学習や訓練型の学習の弊害を、
1. 長い目で見ると成績は上がらない/指示待ち人間になってしまう。
2. 勉強への興味を失い成績が下がることも。
3. 問題解決能力が身につかない。
と紹介しています。
ここで、あえて反論を書いてみます。
- 成績が下がらないならいいじゃないか/指示待ち人間になってはいけないのか?指示に従わず勝手なことをやるような人間になっては困る。
- 私だって興味を持って勉強してこなかった。ずっと訓練型の勉強をさせればいい。
- 問題解決能力は企業の偉い人や政治家が持っていればいい。普通の会社員は問題解決能力など不要で、与えられた仕事をこなせればいい。
もっともですね。
でもその「もっとも」は、今までの社会では通用したけれど、これからは通用しなくなる可能性が大きいのです。
ときどきお話していますが、いろいろな分野の高名な学者たちが「20年後には今ある職業のうち半分はなくなってしまい、今までになかった職業が多数を占める」という予測をしています。
その「今までになかった職業」とは、AIではできない「クリエイティブな」仕事です。それは指示を待っていてはできません。さまざまな事柄に興味を持たなければできません。問題解決能力こそがその職業を続けていく最大の武器です。
今年度から幼稚園教育要領(幼児教育のガイドライン)が改訂され、上のような力(大豆生田先生の記事で「非認知能力」として紹介されています)を育むことが大切だと、ますます強く述べられています。ふたば幼稚園は幼稚園教育要領に基づいて、お子さんの主体性ややる気、がんばる力、問題解決能力を育てる教育をしています。
これは幼稚園での教育に限ったことではありません。ご家庭での子育てでも意識してくだされば、お子さんの人生はとても豊かなものになっていくと思っています。