今年の7月8日、女性が踏切内で電車に惹かれた事故を覚えていらっしゃるでしょうか。女性が歩きスマホで踏切を渡り始めたところ遮断機が降り、彼女は踏切内で遮断機の前に止まってしまいました。自分が踏切の外で遮断機が上がるのを待っていると錯覚してしまったようです。

(参考)NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210908/k10013247061000.html

歩きスマホ(自転車や車の運転中のスマホ)は自分が怪我をしたり命を失う可能性があるだけでなく人を傷つけることもあります。でもほとんどの人は「自分は気をつけているし大丈夫」と思っています。これは「正常性バイアス」と言って、誰もがおちいる心理状態です。マスクをしなかったり大勢で会食をしてお喋りをする人たちもこの心理状態だと言われています。

歩きスマホをしていると周りの状況が見えづらくなります。歩きスマホの人とすれ違うとき、相手はまずよけてくれません。見えないんです。まだ大人の動きならわずかに雰囲気を感じることもあるようですが、小さい子どもの存在はほとんど気づかないようです。しかも子どもの動きは予測しづらいですよね。

ではどうしたら歩きスマホをやめられるでしょうか。上の記事にはやめた人の自分ルールが書かれていますが、これはよっぽど意識しないとまず守れません。何気なくやってしまうのですから。効果的かどうかわかりませんが、私はどうしてもスマホを見なければいけないときは必ず歩道の隅に立ち止まるようにしています。運転中は、安全な場所に停車します。習慣づいているので、ズボラな私でも「ながらスマホ」をすることはありません。

歩きスマホをお子さんが真似したら、お子さんも被害者にも加害者にもなってしまうかもしれません。どうか意識してくださるようお願いします。