先月に続いて「言葉」のお話を書きます。
子育ての本には「言葉のシャワーを浴びさせましょう」と書かれています。当たり前といえば当たり前で、言葉のない環境では子どもの言葉やコミュニケーション能力は育ちませんね。
「言葉のシャワー」と言うと、絵本の読み聞かせとともに、「質問する」ことが有効だと言われます。(あまり質問攻めにするとうざったかられますからほどほどに)
ところで、「質問」は「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」に分けられます。「クローズド・クエスチョン」は「はい・いいえ」で答えられる質問です。「これは赤色?」のような。それに対して「オープン・クエスチョン」は相手が自分で答えを作り出す質問です。「これは何色?」のような質問ですね。
オープン・クエスチョンは子どもの語彙力(言葉の数)を高めます。それだけでなく、思考力・表現力・やる気やコミュニケーション能力も高まります。あまり漠然とした質問(「今日、幼稚園はどうだった?」とか)ではなく、具体的に「今日はどんな遊びをした?」くらいのほうが話しやすくなりますね。ただ、年少さんの発達段階だと、クローズド・クエスチョンから入って「牛乳と麦茶、どっちがいい?」のような二択の質問に進むのが良いでしょう。
少しずれますが、質問してもあまり話してくれないお子さんには「今日、幼稚園ではどんな匂いが好きだった?」と聞くと、よく話してくれる時があると言います。匂いって意外と記憶や感情とつながっているらしいのです。他にも「色」や「形」で聞いてみるのも良いかもしれません。いっぱいお話をしてくれるといいですね。また「今日の◯◯は10のうち何点?」なども、話を引き出すきっかけになりますね。