以前、ある幼稚園の理事長先生がお持ちの竹やぶでタケノコを掘らせていただき、子どもたちが興味深く見ていました。そこで先生たちが「このタケノコ、土に植えたら育つかな?」と投げかけたら子どもたちは興味津々。植えてみました。もちろん根のとれたタケノコは育ちませんが、それをすぐ教えるのではなく実際に植えて観察する事が大事。また、「スマイルミッション」で子どもたちの絵とともに宇宙を旅したアサガオの種とずっと地球にいた種とをいただいたので、どちらも蒔いて観察しています。

大人が知識を教えてしまうのは簡単です。でもこうやって子どもたちが実際に経験し、「不思議だな」「どうしてだろう?」と考えることが重要だと考えています。何でも教えてしまうと、大きくなっても「教えてクレクレちゃん」になってしまい、自分で考え実行してみることがなくなります。教えてくれる人がいなければ考えない人間になってしまいます。

ほかにも、いつも当たり前に見ているものを「上から、うしろから見てみる」だけでも、子どもがいろいろな視点から見たり考えたりするきっかけになります。ぜひやってみてください。